
熟成した焼酎は一番壷から酌み出します。減った分は二番壷から連通管を通って自動的に補給されます。二番壷には新酒を仕注ぎします。二番壷には仕注ぎのために容易に取り外せる子蓋が付いています。
この千年熟成サーバーのポンプを押して焼酎を循環させるひと時は、時間との関わり方を考え、日々の行動に思いを巡らすひと時ともなります。千年近くも前にこの壺と同じ技法で造られた古備前の壺が存在します。今使用に供するこの新しい壺も千年後まで使い伝えていくことができます。ポンプをゆっくり押して壺の中の焼酎を循環させながら、壺の質感や形を楽しみ、熟成していく焼酎の存在を楽しみ、悠久の時の流れ行く先に思いを馳せ願いを込めることは価値無料と言えるかも知れません。